今日はBLはちょっとお休みして、最近気になっている漫画をご紹介します!
ジャンプSQで連載中の
『極楽街』by 佐乃 夕斗 です!
※記事内に単行本4巻までのネタバレを含みます
極楽街ってどんな漫画?
チャイナタウンを彷彿とさせる架空の混沌とした町・極楽街を舞台に繰り広げられる、異形もののバトルアクションを描いた漫画。
アルマとタオは、そこで表向きは対人解決屋(トラブルシューター)として、”極楽街解決事務所”を営んでいます。
表向き、というからには当然裏の顔があるわけですが、それは“対・禍(マガ)の怪奇事件を解決すること”────
禍とは人間の死体を腐らせて作った化け物で、以下はタオのセリフ。
人の血を飲み
肉を喰う
まさに厄災極楽街 1 より
タオとアルマはそれぞれ禍専用の武器を使いこなし、怪しい情報があれば出向いて禍を退治していきます。
登場人物と設定
※太字が作中での呼び名、()内がおそらく本名
- アルマ(亜瑠馬)15歳
極楽街解決事務所で禍を退治する、半禍(人と禍のハーフ)の少年。大食い。
定期的に蛇穴(対・禍機関)で検査と採血を受ける。 - タオ(早乙女道 )25歳
アルマの相棒。自身の武器は、アルマの血から作られている。ヘビースモーカー。 - ネイ(寶井寧 )16歳
蛇穴所属。いつも褒められたいから、という理由で休む間もなく努力を続ける美少女。
自身の血は、禍をおびき寄せる力を持つ。 - 辰臣(伴辰臣)27歳
蛇穴の情報収集担当。関西弁で、長い前髪で目を隠している。
金に目がないため”銭ゲバ”と呼ばれているが、仕事はできる。美女が好き。 - 劉(妹尾劉)40前半
ヨキに呼ばれ、アルマの指導をする。酒飲み。おそらくネイやタオの師匠でもある。 - ヨキ(鐵与喜)53歳
蛇穴を取り仕切り武器を作る獣人。メンバーを家族のように労わり、いつも心配している。お金持ち。 - ヤヤ(仙田弥弥)20歳
宝来飯店の看板娘。アルマに女性の取り扱いを叩き込んでいる。 - 黄泉
禍たちを家族と呼び、取りまとめるリーダー的存在。
何故かアルマの持つリングと似たものを持っていて、アルマの武器・繫縛の杭を抜くことができる。 - 夜
黄泉に付き従う禍。前身はタオの弟、ジン。
全員とっても魅力的ですが、私のイチオシキャラは、辰臣さんです!
絶対ただの女好きの銭ゲバじゃないし、前髪の下が気になりすぎる〜!
糸目でも、ゴリゴリのイケメンでも、どっちでもいい!
というか、何らかの能力を前髪で隠してるんじゃないかと推察。
何にせよ、色々明らかになるであろう今後が楽しみです。
(ほんとにただの銭ゲバタラシだったりして)
巻ごとのあらすじ
1巻あらすじ
極楽街八番地。タオとアルマは、カラカラに血を抜かれた犬や猫の変死体が増えていることを耳にする。しかもその近くで人が消え、行方不明者が増え続けていた。
そんな時、行方不明になっていた少年と墓地で禍に襲われそうになった青年を助けた二人。
事件は一旦終息したかと思いきや、今度は首吊り死体が多数見つかったという報告を受ける。
直近死体が見つかったという神社に赴くとそこにはまた禍がいて退治したものの、同じ場所でアルマは怪しい男に出会う。
開幕編!
極楽街の雰囲気、解決事務所のお仕事、主要キャラの立ち位置などを、事件にからめてわかりやすく説明してくれています。
アルマとタオが通う宝来飯店(解決屋のビル一階)の中華料理が、とにかくおいしそう~!!
2巻あらすじ
アルマが神社で遭遇した男は”夜”という禍だったが、別人格が対応したためアルマは正体に気付かず、見逃す。
蛇穴でネイと鉢合わせしたアルマは、流れでネイの任務に同行することに。
そこでアルマは初めて自分の弱点を思い出す。
それは、タオの許可がないと自分の武器・繫縛の杭を抜くことができず闘えない、というものだった。
事務所に戻ったアルマは具合の悪そうな女子高生・叶多を助けるが、その頃男ばかりを狙った食人鬼の被害が相次いでいた……
本編の他、極楽街の前身「極楽街三番通の件」も収録。
ネイちゃん登場!
この女の子、強い。とにかく強い。
こんな初っ端から、若くて美少女でチートキャラ出しちゃっていいの?と心配になるぐらい強い。弱点は幼いこと以外にあるのかなぁ?
そして完全にお財布がわりのヨキさんが哀れでした。
短編のほうはプロトタイプだったとのことですが、これがなければ連載が始まっていなかったであろうと思われる、まさに運命的作品。人魚を題材にしたお話でした。
3巻あらすじ
アルマの願いもむなしく、食人鬼の正体は叶多だった。
そして、禍のリーダー的存在である黄泉が、アルマに接触してくる。
単独では黄泉に太刀打ちできなかったアルマは自分一人でも戦えるようになりたいと願い、ヨキの手配で劉から指導を受けることに。
その頃タオは、ある疑いを持って黄泉と夜が人間を殺す映像を見ていた……
叶多との悲しい別れも、黄泉の手のひらの上だと思うとやりきれないですね。
黄泉は”家族ごっこ”をしながら孤独な禍たちをコントロールしています。
ホストとやり方が似てる……!(え?)
そして、劉さん登場~!
アルマは彼から戦闘を習うことになるのですが、ここでもネイちゃんが前座でお手伝い。やっぱ強い。
4巻あらすじ
タオが懸念していた通り、夜はタオの弟・ジンが禍化した人格だった。
辛い過去を共に過ごし、最後は助けてやれなかったことを負い目に感じていたタオだが、ジンを救う方法は一つしかないと心を決める。
アルマは自分に執着してくる女・枵が禍とわかり、苦戦していた。
タオさんの過去編にページが割かれていました。
あの刃のような美貌が生まれた背景、なんとなく予想はついていましたが、あまりに壮絶すぎる過去。
左手にいつも手袋をしている理由もわかりました。
次巻はアルマと枵の闘いからスタートか、はたまた全く別場面か……?
個人的な感想とおすすめポイント
もう既に散々言われていますが、とにかく絵がキレイ!!
ただ美形が描けるというだけでなく、アクションシーンのキレも禍のおどろおどろしさも、とてもリアルで緻密。
それでいてグロくない、絶妙なバランス。
キャラもとても魅力的で描き分けが上手なので、老若男女、誰を見てもしっくりくる。稀有な漫画家さんだと思います。
ストーリー構成のほうは、一つひとつのエピソードがきちんとまとまっているし、幸せとはいえない死を扱っている中に程よくコメディ要素もあり、思わず一気読みしてしまう面白さでした。
また、美形揃いの登場人物たちですが今のところ恋愛要素がないのも、個人的には高ポイント。
美男美女がたくさんいるのにくっつかないのって、凄い好き〜!
少年漫画ですから、恋愛より謎の究明やアクションに期待したいので……!
アニメ化や映画化はしてる?今後の展開予定など
2024.10月現在アニメ化の情報などはありませんが、4巻発売記念PVが制作されていました。
声優さんがハマりすぎとのコメント続出。
もしアニメ化したらこんなイメージかなぁ〜と、期待してしまいますね。
それから、現在は視聴することはできませんが、3巻発売記念PVにはeveさんの『アウトサイダー』を起用していたそうです。
タイトルも曲も、雰囲気ぴったり。
アニメ化の際には是非主題歌を担当して欲しいミュージシャンの一人です!
作者 佐乃夕斗先生の他の作品など
初連載ということで、残念ながら他の単行本などは見つけられませんでした。
月刊連載なので単行本は約8~9ヶ月に1回とゆっくりペースですが、公式Xにはちょくちょくイラストをポストして下さっています。
それにしてもおいしそうです。
おすすめできる読者層
ミステリー要素のあるバトルもの、バディもの、特殊能力設定、イケメン、美女……
この中に好きなものがあればハマる可能性大!
ちょうど呪術廻戦が完結したタイミングですので、呪術ロスの方にもおすすめできるジャンルだと思います。
まだ既刊4巻で集めやすいというところも、これから追いかける上で大事なポイント。
是非チェックしてみて下さい。