リアリティ溢れる日常を切り取ったBLも素敵ですが、芸能界や夜の世界など馴染みの薄い業界ものって、妄想想像力を掻き立てられますよね〜!
こちらでは、ちょっと現実を忘れてフィクションに浸れるBLを集めました!
ベッドイン・ルール/藤河 るり
駆け出し俳優の史音は、世界的大スターのエドの相手役に抜擢されることに。
紳士的だと評判のエドだったが、仕事のプロ意識は高く、史音の演技にはっきりとダメ出しをしてくる。
何とかしてエドに釣り合う演技をしたいと思う史音に、監督から二人で同棲してはどうかとの提案が。
渋々承知したエドから史音へ出された条件は、”自分に惚れないこと”────
スターに似合いすぎる豪邸、専属シェフ……
彫刻のように美しいエドから、”恋人として”完璧なまでのエスコートを受ける史音。
もう最初から勝てる気がしないこの勝負(笑)
さらにスターとしての地位に甘んじることなく努力家のエドに、どんどん惹かれてしまう史音の気持ちが、わかりすぎて五体投地するしかない。
「役が終われば気持ちが冷める」というエドですが、そんなことが信じられないぐらいの甘々ぶりを見せてくれます。
ハンサム二人の疑似恋愛(ほんとは本物)を、フォロワーの気持ちでずっと追いかけていたくなりました!
ホワイトライアー/芹澤 知
美容師の慧は人気俳優の大河を担当するが、施術終了後に大河に迫られて、そのまま関係を持ってしまう。
お互いの立場や過去の痛い経験から、割り切った関係でいなければと思うのに、自分を恋人のように扱う大河に戸惑う慧。
一方大河は慧に対して秘めた気持ちを抱いているようで……
俳優×担当美容師。
絵がとても綺麗ですが、特にイケメン俳優・大河の顔面破壊力に圧倒されました。
恋に臆病な慧の心をグイグイ溶かしていく健気な大河を、応援したくなっちゃいます。
こういうハイスペくんが一途に思い人を追いかける話、大好きです!
溺れるアンチロマンス /永条エイ
ゲイ専門のクラブで働く天音は美形で高嶺の花と評判だが、実は相手と触れ合うと拒否反応が出るため、恋愛恐怖症に陥っていた。
しかし客として来店した陽介に”抜き”までOKのVIPルームに連れて行かれ、初めての快感を教えられてしまう。
遊び慣れた陽介は天音に、「俺が恋愛できるようにしてあげる」と言い────
遊び人スパダリ×美人ボーイ。
スキンシップできないはずの天音が陽介にだけガードを解いて蕩けてしまうのですが、これは反則〜!かわいすぎます……
過去の苦い経験から恋愛はしないと決めていた陽介も、天音のひたむきさに心を開き、独占欲剥き出しになるのが堪りません……!すごい色気。
青くて苦い/芽玖 いろは
ホストのミヤは、同僚のタマに片思いをしている。
ミヤにはタマに言えずにいることがあった。
”枕”で女を抱いたあとは男に抱かれないと正気を保てないこと、そんな自分を作ったのはオーナーの天王寺であること────
しかし成り行きでタマに抱かれたことで、ミヤは自分の気持ちを抑えられなくなり……
ホスト同士なんですが、これはもう純愛。
ミヤの過去や天王寺との関係などちょっとしんどいところはあるものの、二人は終始両思いなのが、ホストらしからぬというか……切ないけれど、グッときます。
キラキラしているだけではないホストの世界観に、独特の絵柄がぴったり。
同じシリーズで「赤くて甘い」「ウルフハウンド」もあり、
三者三葉、一筋縄ではいかないホストたちの恋が楽しめます。
Kindle Unlimitedで読めます。
ウルフハウンド/芽玖 いろは
No. 1ホストの邑は、金以外を信じない。
黒服の弥勒に思いがけず弱味を知られてしまい、忠犬に躾けることにするが、弥勒はただの犬ではなく邑の一番になりたいと願う。
従順に手懐けたはずの弥勒に、邑の心は乱される……
上でご紹介した「青くて苦い」ではオーナーになっていた邑が、現役ホストだった頃のお話。
黒服×ホストです。
色恋には落ちず、客はあくまで金脈としか見ない邑。
そんな邑の一番になりたいと願う弥勒の熱情、エースのヒナや同居している蓮との関係も丁寧に描かれています。
「誰かの一番になりたい」が、これほどまでに欲として剥き出しになるのは、ホストの世界ならではですよねぇ……
それにしてもヒナちゃん怖ぇぇよ……!その点ユリさんて客の鏡よね。遊び方カッコいい。
体感予報/鯛野ニッケ
売れない漫画家の葉は、人気イケメン気象予報士の瀬ヶ崎と同棲している。
爽やかな好青年でお茶の間では大人気だが、実は瀬ヶ崎はドSの亭主関白で、葉は彼の言いなり。
それは葉が大学を卒業する時、「衣食住全てを保証する代わりに、瀬ヶ崎の言うことを何でも聞く」という”奴隷契約”を瀬ヶ崎と交わしたからだった。
それには、家事や身の回りの世話だけでなく、”晴れ予報の前日に葉は瀬ヶ崎に抱かれる”、というルーティンまでがセットで────
設定からしてドSとドMの二人。
葉は契約だからと瀬ヶ崎に逆らえずにいるものの、理不尽な扱いにやるせなさも感じています。(当たり前)
一方瀬ヶ崎は、しっかり葉を大切にしているつもりが、屈折しすぎて全然伝わらない。
当然言葉足らずで衝突してしまうわけですが、わかり合った後はさらにラブラブで、こちらもニヤニヤしちゃいました……!
葉のお友達の漫画家・万さん(女性)が男前すぎました。
おあずけのキスのゆくえ/おまゆ
ゴシップ編集者の俊は、多忙のストレスを出張ホストと寝ることで解消する日々。
ある日顔が好みのナオを指名したが、ナオはキスだけはNG。
俊はキスが好きなためがっかりするが、キス以外なら何でも……と、まるで本物の恋人のように接してくれるナオに、どんどん本気になってしまい……
家庭の事情でデリヘルをしているナオですが、プライベートは家族思いの素直な青年。
誠心誠意ご奉仕してくれる仕事中とのギャップが凄くて、これは俊でなくても惚れちゃいますね!
晴れて恋人になった二人がとても幸せそうで、末永く見守りたくなりました。
とにかくかわいいお話です!
ONE HOUR LOVER/ざぞん
昼間は清掃員、夜は男娼・カナトとして働く藤野は、昼の職場で遭遇する御曹司の天海が気に食わない。
両親の事業の失敗から多くのものを失って以来、お金と自分しか信用しなくなった藤野にとって、”ザ・善人”の天海は鼻持ちならない存在だからだ。
それなのに、指名された先に向かうとそこには天海が。
藤野の正体に気付く素振りも見せず、以降も天海は藤野を指名してくるようになり……
御曹司×男娼。
天海はスパダリ全開かと思いきや、実は中身男前な藤野にあしらわれていて、ギャップ萌えしてしまいました。
二人は過去に一度すれ違っていて、それが天海の不可解な行動の理由にもなっているのですが……
天海は蠱惑的な男娼の”カナト”ではなく素の藤野を愛していたところが、複雑な過去からの救いでした。
そして天海の友人・九条さんがかなりいいキャラです。スピンオフ希望します〜!
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