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一冊で終わりなんてイヤ!!シリーズものや連載中など、世界観にどっぷり浸りたい長編BL漫画

性癖ドンピシャなBLを読み、「大変良かった……!」と思っても、1冊で終わってしまうととても寂しいもの。
そこで今回は、続巻があったり連載中のものを集めてみました。

シリーズものというのは、短編では描き切れない世界観を丁寧に描いてくれているので、純粋に面白い。
なおかつ、商業的事情もあり、読者の反応が良かったものが大半。
それだけ優れた作品が多い、という証拠ですね。

まだまだ他にもたくさんお薦めがありますので、随時追加していきたいと思います!

スモークブルーの雨のち晴れ/波真田かもめ

吾妻朔太郎は、薬を盛られて酩酊していたところをMR時代のライバル・久慈静に助けられる。
MRを辞めて翻訳をしていた久慈の仕事を手伝ううち、止まっていた8年の時間が動き出す。

お互い38歳、MRを引退してセカンドキャリアに悩みながら進もうとする、一周回って穏やかな二人。
そんな二人と同様に、余裕があってガツガツしていないところがこの作品の良さなんです。
派手ではないのに美しい絵柄も、そんな空気感にとてもよく合っています。

そして、クールな中にも垣間見える、久慈から吾妻への熱情。
いい男がさらっと視線に乗せる色気を孕んだ執着が、たまりません……!
お互いの家族との関係、仕事仲間との出来事なども、年齢を重ねたぶんリアリティがあって、引き込まれます。

既刊5巻。


テンカウント/宝井理人

潔癖症で手袋を手放せない城谷は、カウンセラーの黒瀬と偶然知り合う。
黒瀬は城谷になぜか「友達になってください」と言い、個人的にカウンセリングをすることを提案してくる。
城谷が克服したい10個の項目を、一緒に実行していくことになった二人は……

やや唐突な始まりを迎える二人のカウンセリング。
そして城谷の潔癖症治療は、一歩進んで二歩下がる……という感じで、なかなか一筋縄では進展しない様子。

それでも、ちょっとSっ気のある黒瀬くんが、焦らしながら城谷にイエスを言わせるべく迫る様子に、なんだか変なスイッチが入ってしまう……!
”潔癖症を克服する”というタスクと、城谷の引く物理的な境界線を黒瀬くんが崩していくところが上手くリンクしていて、二人の攻防がとんでもなく色っぽい物になっています。

そして黒瀬くんが城谷に近付いた本当の理由も終盤明らかになり、やっと真の意味で二人が結ばれる構成は、さすが。
潔癖症に悩む城谷とミステリアスな黒瀬に、繊細な絵柄もぴったり。

6巻完結です。


花は咲くか/日高ショーコ

広告代理店で働く38歳の桜井は、美大生の水川蓉一とぶつかった縁で、蓉一の営む下宿に出入りするようになる。

緑に囲まれた古い一軒家は仕事で疲れた桜井を癒すが、下宿に通う理由はそれだけではなくなってきて……

お互いがお互いに特別な感情を持っていることを早い段階から自覚しているにも関わらず、なかなか踏み込まない二人。

桜井は大人だけに、年齢差や男性同士であること、自身の身の振り方など、足かせになるものが多過ぎて全然思い切れない。

そんな桜井をもどかしく思うも、自身の過去や他人に対する自信のなさから、どうしていいのかわからない蓉一。

触れそうで触れない、でも相手を見つめずにはいられない二人のやりとりにドキドキしっぱなしです。

すぐにくっつくわけではないのですが、そのじれったさも含めて貴重な作品。
画力はもはや言わずもがな、とにかく丁寧に描かれていて何一つ無駄な場面がなく、当て馬くん含め脇役も良いキャラばかり。

5巻+番外編1冊です。


まちのヤクザとパン屋さん/あめのジジ

天堂組若頭の羽鳥慧は、パン屋巡りが唯一の趣味。

羽鳥はある夜、綾瀬という男が店長をしているパン屋に入る。

美味しいパンにつられ、気分よくシャンパンを飲んでいたはずが、翌朝目覚めると羽鳥はなんと綾瀬のベッドで朝を迎えていた。

しかも綾瀬は羽鳥に「俺を情夫にして」と言い出して────

イケメンブーランジェ×ヤクザ若頭。

パン屋の綾瀬はタレ目の優男風美男ですが、甘いマスクに騙されちゃダメ、とんでもない男です(笑)
こういう、見た目紳士の中身ドS、好き。

受けの羽鳥も少年のような見た目に反し、中身は正真正銘のヤクザ。背中の鳳凰がセクシー。

羽鳥があっという間に手のひらで転がされてしまった時点で綾瀬は絶対只者ではないわけですが、とある事情が明らかになると納得。

気軽に読めるラブコメなのに、綾瀬のギャップが凄すぎて驚きます……

3巻までありますが、本当にあっという間に読んでしまいました……!

関西組のスピンオフ熱望です〜!


異世界の沙汰は社畜次第/八月 八・采 和輝

近藤誠一郎はまさに”社畜”として仕事に追われる会社員。

それが突然”ロマーニ王国”に聖女とともに召喚されてしまい、そこでも社畜ぶりを発揮して過労寸前まで働く毎日。


ある日それが祟って倒れかけているところを騎士団長・アレシュに助けられるが、その”魔力を注入する”治療は今後も定期的に行われる必要があり……

同名小説のコミカライズ。
異世界転移ものです。

とにかく仕事をしていないと死んでしまう、とばかりに働く誠一郎(仕事はできる)を、どうしても放っておけないアレシュ様。


高貴な身分の美丈夫×軟弱な社畜という、かつてない組み合わせも斬新。

誠一郎の魔力酔いの治療のため、否応なしに始まってしまった二人の関係が徐々に進展していく様子を、聖女の救済と絡めて描いていて、ファンタジーとしてもとても楽しめます。
既刊5巻で、6巻は2024年11月発売予定。


虚空の月/英田サキ・西本ろう

※まだ既刊一巻ですが、連載継続中ですのでこちらに入れさせていただきます

刑事の比賀は自殺した妹・珠月の周辺を捜査するうち、志堂という美しいヤクザの男に辿り着く。

志堂が珠月の死に関わっているかも知れないと疑う比賀は、志堂のボディガードとして組に潜入することに成功するが、それは条件付きの契約だった。

そして、実は二人の人生は少年時代に一度重なっていたことが発覚。
過去や比賀の素性を知りながら、潜入を黙認した志堂の本心は……?

刑事×ヤクザのヒリヒリするような色気に鳥肌が立ちます……!

契約の条件としてベッドの相手もするように命じられた比賀。

意図もわからず、比賀は請われるままに志堂を抱きますが、体から始まった二人が流れとはいえ、初めてキスをするシーンが、、、やばいです……!(語彙力

過去のエピソードが出そろったあたりで1巻が終了し、以降はまた現代に戻ります。

任侠の世界や人間模様も細かく描写されているので非常に読みごたえがあり、骨太なBL好きな方にもおすすめです!


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